2012年5月16日 (水)

1000年後の日本の子供人口はゼロ(by「子ども人口時計」)・・・ あまりのバカバカしさにむしろ乾杯!

ネットのニュースでも伝えられているが、東北大学のある研究室が「子ども人口時計」というプログラムを作ってWebサイトで公開し始めた。

同サイトおよび東北大のプレスリリースなどによると、計算の根拠は総務省の人口統計。子供の人口(15歳未満の人口)は、2011年4月1日時点で1693万人、2012年4月1日時点で1665万人。1年で28万人、1秒で約0.00885人ずつ減っている。

というわけで、「子ども人口時計」は、目下のところ1660万くらいのカウンタの数字が1秒ごとに単純に0.0088前後減っていくという、ただそれだけのサイトなのだった。このサイトを1000年程じっと眺めていれば、カウンタの数字がゼロになる瞬間が見られる! のか?

なお、子供人口は、実際は線形に減るのではなく、減少のペースは徐々に落ちる。でないと1000年と言わず60年程でゼロになる瞬間が見られてしまう。

同サイトで使用されている計算式は、東北大のプレスリリース本文(PDFファイル)に記載されている。パラメタの値を自分で計算したところ、丸め誤差の関係で若干(かなり)不正確になるが、その数式とは、

2012年4月1日からT秒後の子どもの数N =
   1665万人 X (0.9999999992743587のT乗)

………

この完全に無意味なサイトの意図は、「日本の少子化が急速に進行しつつあり、一刻も早く効果的な対策を打ち出す必要があることが強く印象付けられ」ることらしい(同プレスリリースによる)。人口動態の科学と言うより、政治的アピールと言った方がいいだろう。

しかし、このようにカウンタの数字がとろとろ減っていくのを眺めたところで、子供の数を増やそう! という気持ちが高まるだろうか。

はなはだ疑問だ。そこで、このサイトの背景として合理的に考えられるのは、
(1)学生が演習で作ったプログラムをせっかくだからサイトで公開してみた。
(2)プレスリリースでマスコミにアピール(して研究実績を印象付け、資金獲得につなげる)。
といったところか。それはそれで全然悪いことではない。

ただし、プレスリリースのタイトルが、「少子化が進めば1000年後の5月5日のこどもの日は来ない」。これは、様々な点で気色悪い。こういう非科学的な主張を科学的権威の装いのもとにアピールして無知な一般大衆の危機感を煽り一定の政治的行動を促そうとするのはキモい、と言わせてもらおう。

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2012年5月14日 (月)

Advisor VS Adviser

今日仕事をしていて思い知ったのだが、「アドバイザー」の英語のスペルには、
adviser と advisor
の2通りがあって、どちらも正しいものの、どちらかというと adviserの方が由緒正しく、advisorの方は俗っぽい、と考えられているらしい。Adviserは英国式、advisorは米国式、という説もあるようだ(ただし、米国でもadviserはよく使われているようだ)。

Googleで検索してみると、"adviser"では約148,000,000件、"advisor"では約762,000,000件のヒットがあった。また、"scientific adviser"では約432,000件、"scientific advisor"では約653,000件のヒットがあった。この結果からすればadvisorの方が多数派になるが、多数派の方が由緒正しいとは限らない。単に、ネットの世界では米国式英語を使う人口が多いということの反映なのだろう。

結局、どちらを使ってもいいのだが、不肖、英語が得意なはずの私は、これまでadvisorの方が正しいと思っていた。もっぱら科学関連の英語(と言うか米語)に慣れている私が接してきたアドバイザーは、ほとんどadvisorだったからだ。

しかも、「Scientific Advisery Board」は明確に誤りで、「Scientific Advisory Board」が正しい。なら、アドバイザーもadvisorで統一した方がわかりやすくないか。

などと思いつつ、アドバイザーにはadviserとadvisorがいることを学んだ今日この頃だった。

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2012年5月 4日 (金)

ゴールデンウィーク - 今年の「ゴールデン度」は?

ゴールデンウィーク真只中(ただ今、2012年5月4日)。

今年のゴールデンウィークが4月28日(土)に始まり5月6日(日)に終わるとして、私の場合、このゴールデンウィークの休日パターンは次の通りだ:

休休休出出休休休休

土日週休二日制の人がカレンダー通りに休む場合の典型であろう。3連休と4連休の合間に仕事の日が2日挟まっている。この2日を休みにしてしまえば、9連休になる。だが、そんな真似はできない人も多いことだろう。

………

では、ここ最近(2000年以降)のゴールデンウィークの休日パターンはどうだったのだろうか。土日週休二日制の人がカレンダー通りに休んだ場合を仮定して比較してみよう。

以下で、2000年以降今年(2012年)までの各年について、
4月25日の曜日、
4月25日~5月7日までの各日が
休日(赤字)か仕事日(黒字)か、
5月7日の曜日、
を示した。各行の末尾の数式は、4月29日を含む連休の初日から、5月3-5日を含む連休の最終日までの休日・仕事日のパターンを表す。例えば、「3H + 2W + 4H」は、「3連休(3 holidays)、2日仕事(2 workdays)、4連休(4 holidays)」を表している。

2000年 火 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 日 2H+2W+5H
2001年 水 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 月 3H+2W+4H
2002年 木 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 火 3H+3W+4H
2003年 金 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 水 1H+3W+3H
2004年 日
25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 金 1H+1W+5H
2005年 月 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 土 3H+1W+3H
2006年 火 25
26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 日 2H+2W+5H
2007年 水 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 月 3H+2W+4H
2008年 金 25
26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 水 1H+3W+4H
2009年 土
25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 木 1H+2W+5H
2010年 日
25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 金 1H+1W+5H
2011年 月 25 26 27
28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 土 3H+1W+3H
2012年 水 25 26
27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 月 3H+2W+4H

………

上のデータをもとに、今年(2012年)のゴールデンウィークが、ここ最近(2000年以降)の中でどの程度「ゴールデン」なのか(ゴールデン度)を考察してみよう(あくまで、土日週休二日制の人がカレンダー通り休んだ場合の話だ)。

まず、今年(2012年)は、2001年、2007年とまったく同じ休日パターンであることがわかる。これら3年のゴールデン度は等しいことになる。休日の総和は7日。

これよりゴールデン度が低いのはどの年だろうか。

休日の総和が7日未満の年は、2003年(4日)、2004年(6日)、2005年(6日)、2008年(5日)、2009年(6日)、2010年(6日)、2011年(6日)。2000年以降の13年のうち7年ある。

休日の総和が2012年と同じ7日の年は、2001年、2007年の他に、2000年、2002年、2006年。2000年以降の13年のうち6年ある。

休日総数の最大値は7日。休日総数で考える限り、2012年は最もゴールデン度が高い年であることがわかる。

休日総数が7日となる6年について、休日パターンが
2H+2W+5H となるのは、2000年、2006年、

3H+2W+4H となるのは、2001年、2007年、2012年、
3H+3W+4H となるのは、2002年。

これらの休日パターンの優劣の判断は、多かれ少なかれ主観的にならざるを得ない。

明らかに、
3H+2W+4H > 3H+3W+4H
だろう。

が、2H+2W+5H と 3H+2W+4H に優劣をつけるのは難しい。私の場合、あえて言えば
2H+2W+5H >
3H+2W+4H
となる。

とすると、今年よりゴールデン度の高いのは、ここ13年中2年(2000年、2006年)。今年はベスト3に入るわけで、非常にゴールデン度の高い年ということになる。

………

ただし、ゴールデンウィークの前後あるいは途中の仕事日が連続して1日か2日しかない場合、その日を思い切って休暇にしてしまう、という人も多いだろう。

そうなると話は違ってくる。

例えば、2009年のゴールデンウィーク中の休日総数は上記のように6日。しかし、4月27・28日と4月30日・5月1日を休暇にすると、4月25日から5月6日までの12連休となるのだ。2012年は、同様のパターンで休暇を入れても9連休にしかならない…。

………

なお、来年は、

2013年 木 25 26 27 28 29 30 1 2 3 4 5 6 7 月 3H+3W+4H

このままだと、今年よりゴールデン度は低い。ゴールデン度を今年より高めるには、30日~2日の3日間も休みにして、10連休とすればよい。ただし、やり過ぎると、毎日が休日となる確率も高まるかもしれない。

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2012年4月11日 (水)

いやいやいや (Yeah, yeah, yeah)

外国の人と英語で話している時に、肯定の意味で、"Yes"の代わりに"Yeah"を使う日本人は多い。

今日もコンビニで"Yeah"を聞いた。外国の人と談笑しながら買い物している日本人が、のべつまくなしに「いやいやいや」と大きな声で言っているのが耳に付いた。おそらく、会話の30%は「いやいやいや」、だったと思う。

そこで気が付いた。

日本人が"Yeah"を多用するのは、何も"Yes"をくだけて言っているつもりではなく、日本語で「いや」と言うのに慣れているからなのだ。

………

しかし、ビジネスの場での"Yeah"の多用には気を付けた方がいい。日本語の「いや」の単なる反対語という以上のニュアンスを持っている。"Yeah, yeah, yeah"(「いやいやいや」)の多発など論外だ。最悪、「こいつ大丈夫?」「ウザい」と思われると思う。

そういうわけで、私は個人的に"Yeah"は使用しないことにしている。どうしても"Yes"をくだけて言いたい時には、"Yep"をお薦めしたい。「イエップ!」と小気味よく声を発する方が、「いや~」とだらしなく声を上げるより、ずいぶんと潔いではないか。

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2012年3月21日 (水)

今年は春一番なし - 2012年東京

今年(2012年)、東京では「春一番」が観測されなかったそうだ(注1)。

月曜(3月19日)の朝目が覚めると、家の窓が強風でガタガタ鳴っていた。「ぎりぎり春一番か」と思ったが、違っていた。

各地域の「春一番」は、気象庁の各気象台が認定している。その基準は、

  • 立春から春分の日までの間で初めて、
  • 日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から、
  • 10分間平均で風速8m/s以上の強い風が吹き、
  • 前日に比べて気温が上昇する

こと(注2)。そのような南寄りの風が「春一番」と認定される。

去年と一昨年は、東京ではどちらも2月25日に「春一番」が観測されている。「春一番」が東京で観測されないのは2000年以来12年ぶりとのこと。

ただし、地域によってはここ数年観測されていないところもある。「春一番」が観測されないのは、特段珍しいことではない。

「春一番」がなくとも、春は来る。今年の冬は例年より寒かったが、予報によると明後日あたりから少し暖かくなるようだ。

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«「一期一会」でマンネリ打破! 諸行は無常なのだ。